昨年の貿易収支、2年ぶり赤字1兆4722億円…原油高騰で輸入額膨らむ

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 財務省が20日発表した2021年の貿易統計(速報)によると、全体の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、1兆4722億円の赤字だった。赤字は2年ぶり。コロナ禍で世界経済が停滞した前年の反動で輸出入ともに過去2番目の高水準となったが、原油価格の高騰で輸入額が大きく膨らんだ。

 全体の輸出額は前年比21・5%増の83兆931億円で、3年ぶりに前年を上回った。コロナ禍前の19年と比べても8・0%増となった。鉄鋼(48・1%増)や半導体等製造装置(33・2%増)が好調だった。東南アジアからの部品供給の遅れなどで一時は生産を減らした自動車も11・9%増となった。

 国・地域別では、中国向けは19・2%増の17兆9844億円と過去最大を更新した。米国向けも17・6%増の14兆8324億円と好調だった。

財務省
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 輸入額は24・3%増の84兆5652億円で、3年ぶりに増加に転じた。19年比で7・6%増だった。資源価格の高騰で、原粗油(49・1%増)や液化天然ガス(33・1%増)の輸入額が大きく押し上げられた。

 同日発表した21年12月の貿易統計(速報)によると、輸出額は自動車などが好調で前年同月比17・5%増の7兆8814億円。輸入額は原油価格高騰により41・1%増の8兆4638億円と、いずれも単月として過去最大を更新した。

 貿易収支は5824億円の赤字だった。赤字は5か月連続。

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2687620 0 経済 2022/01/20 09:02:00 2022/01/20 11:17:43 2022/01/20 11:17:43 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/01/20220120-OYT1I50035-T.jpg?type=thumbnail

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