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国内の新型コロナウイルス感染者は18日、新たに3万2197人が確認され、「第5波」の8月20日に記録した2万5990人を上回り、過去最多を更新した。現在の第6波では、感染力が強いとされる「オミクロン株」への置き換わりが進み、大阪、栃木、福岡など18府県で最多を記録。一方で重症者は261人で、第5波ピーク時の10分の1にとどまっている。
国内では今年に入って感染スピードが加速し、1月1日に534人だった新規感染者数は12日には1万人台に。2日後の14日に2万人台となり、さらに4日後の18日に3万人を超えた。
18日の新規感染者数が過去最多を更新した18府県のうち14府県は、関西や九州などの西日本地域だった。大阪府は5396人に上った。東京都は過去最多ではなかったものの、5185人の感染が確認された。
内閣官房によると、人口10万人あたりの感染者数の1週間合計は17日時点で沖縄(64
2人)が最多。次いで広島(232人)、大阪(199人)、東京(162人)となっている。
感染者は増えているが、今のところ重症者は少なく、死者数も18日時点で10人で、第5波のピーク時(89人)より大幅に少ない。軽症者や無症状者が多いことから、自宅療養者が全国で増加傾向にあり、12日時点で約1万8000人。
ただ、基礎疾患を抱えた人やワクチン未接種者らは症状が重くなることもあり、感染の急拡大で病床使用率は上がってきている。12日時点で全国で16%だが、18日時点で東京は23%、大阪で29%となった。
総務省消防庁は18日、救急患者の搬送先が見つからない「救急搬送困難事案」が、10~16日の1週間で過去最多の4151件に上ったと発表した。このうち発熱などコロナ感染の疑いがあるケースは1031件で、前週の約2倍に増えた。