国産次期主力ロケット「H3」の打ち上げ再延期…エンジン不具合解消せず

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 今年度中の打ち上げを予定していた国産の次期主力ロケット「H3」1号機の打ち上げが、再び延期される方向となったことが17日、わかった。エンジンに不具合が見つかっていたが、解決に時間がかかっていることが原因。関係者からは、延期が長引く懸念も出ている。

開発が進められている国産の次期主力ロケット「H3」1号機(2021年3月、鹿児島県の種子島宇宙センターで)=中司雅信撮影
開発が進められている国産の次期主力ロケット「H3」1号機(2021年3月、鹿児島県の種子島宇宙センターで)=中司雅信撮影

 H3を巡っては2020年9月、第1段エンジンのタービンにひびが見つかるなどの不具合で、当初20年度後半に予定していた1号機打ち上げの1年延期を決めていた。関係者によると、その後、タービンの設計を変更し、燃焼試験などを重ねたが、不具合の解消の確認には至っていないという。

 政府は、H3で予定していた衛星などの打ち上げ計画に影響が出ないか見極めている。宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )と三菱重工業などが開発を進めているH3は、現在の主力ロケット「H2A」の後継機。打ち上げコストが約100億円とされるH2Aに対し、H3は半額に抑えることを目指している。

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2681867 0 科学・IT 2022/01/17 23:25:00 2022/01/18 00:43:12 2022/01/18 00:43:12 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/01/20220117-OYT1I50157-T.jpg?type=thumbnail

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