ドイツは1933(昭和8)年にヒトラー政権が成立すると、その2年後に再軍備宣言を行い、空軍を新設するなど大々的に軍備増強を開始しました。その流れは海軍も同様で、こちらでは大艦隊を整備する「Z計画」が始まります。その一環として計画されたのが、グラーフ・ツェッペリン級航空母艦(空母)でした。艦上戦闘機は陸上戦闘機であるメッサーシュミットBf109、急降下爆撃機(艦上爆撃機)はユンカースJu87「スツーカ」、この2機種については空母用に転用・改良することで決まりましたが、水平爆撃および雷撃を主任務とする艦攻だけは新型機フィゼラーFi167を採用することとなりました。
なお、なぜ海軍の艦載機に航空省が関わっているのかというと、ドイツ国防軍における陸海空軍の力関係が影響しています。航空機、とくに軍用機全般に関しては、ヒトラーの側近だった空軍総司令官ゲーリングが圧倒的に多くの権限を握っていました。 日米が陸海軍とも独自に航空機を開発することができたのに対して、ドイツでは軍用機の運用を空軍が一手に握っていたのです。ゆえに、空母用の艦載機選定にもゲーリングの息がかかった空軍の意向が色濃く反映された結果となりました。
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