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通常の津波と異なる…気圧変化で潮位上昇か

2022年1月16日 2:46
通常の津波と異なる…気圧変化で潮位上昇か

気象庁は、トンガ諸島付近での大規模な噴火に伴い、日本列島に津波警報や津波注意報を発表したことについて、通常の津波とは異なり、急激な気圧の変化によって潮位の上昇が起きた可能性があると説明しました。その上で、警報や注意報が解除されるまでは、警戒を続けるよう呼びかけています。

気象庁によりますと、15日午後1時ごろ、トンガ諸島付近の海底火山で大規模な噴火がありました。この噴火に伴い、日本列島では15日午後8時頃から全国各地で急激な気圧の変化が観測され、これに伴い潮位の上昇がみられたため、気象庁は16日午前0時15分、鹿児島県の奄美とトカラ列島に、その後、岩手県にと立て続けに津波警報を出したほか、日本列島の太平洋沿岸などに津波注意報を発表しました。

気象庁は、「今回の潮位変動は非常に珍しく、今後の見通しはわからない」と説明した上で、今後、津波注意報が出されている地域でも、1m以上の潮位の上昇が実際に観測された場合には、津波警報に切り替えるとしています。

津波警報が出ていない地域でも1m以上の潮位の上昇が起きて浸水の被害が出る恐れもあり、気象庁は、警報や注意報が解除されるまでは警戒を続けるよう呼びかけています。

(16日午前3時43分 内容更新)