オーストラリアで気温50.7度、最高記録に並ぶ 14日にも更新の可能性

The sun rises in Australia

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オーストラリア西部で13日、気温摂氏50.7度を記録し、同国の最高記録に並んだ。

気象庁によると、西オーストラリア州のオンスロウで午後2時26分、気温が50.7度に達した。1962年にも南オーストラリア州で同じ気温が観測されている。

地元メディアによると、同地域のこの季節の平均気温は36.5度だという。

また、マーディーとローボーンでも気温が50度以上となった。

オンスロウと周辺地域では14日にも、この最高記録が更新される可能性があるという。

高温の大気が停滞

西オーストラリア州では昨年12月、大規模な森林火災が発生した。南西部マーガレット・リヴァーでは60平方キロメートル以上が被害を受け、住民が避難した。

気象庁のルーク・ハンティントン氏は、この地域に高温の大気が停滞しており、それが雷雨不足を引き起こしていると説明。

住民に対し、「十二分に注意してエアコンをつけて屋内にとどまるか、外出する時も日陰にとどまり水分補給を続けてほしい」と述べた。

BBCのクリス・フォークス気象予報士は、気温は14日にわずかに上がるものの、その後は低下していくだろうと述べた。

熱波は近年、人間の活動による気候変動の影響でますます多く、ますます厳しいものになっている。

地球の気温は、化石燃料の大量使用を始めた以前(1850~1900年)と比べてすでに1.2度上昇しており、各国政府が排出削減などの対策を打たなければ、このまま上昇し続けるとされている。