学校の開始時間を遅らせると学生のパフォーマンスは上がり車両事故は減る

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15歳の子ども12万人を対象とした調査で、睡眠不足が10代の子どもの幸福の強力な予測因子になることが示されました。人の健康と幸福にとって重要な睡眠が、学校の始業時間が早すぎることで阻害されているとして、「始業時間を遅らせる」という試みが注目されるようになっています。最新の研究では「学校の始業時間を遅くすると、10代のドライバーによる事故が減る」ということまで示されているとのことです。

ワシントン大学のギデオン・ダンスター氏とオラシオ・デ・ラ・イグレシア氏は、学校の始業時間を遅らせることが学生の睡眠時間に影響することを客観的に示すべく、調査を実施。この結果は2018年12月のScience Advancesで発表されました。

イグレシア氏はかねてから「7時30分に10代の若者を起こすことは、大人に対して5時30分に起床することを求めるようなもの」と指摘してきました。研究者からの懸念の声を受けてシアトルのある学区は2016年の秋から高校の始業時間を7時50分から8時45分に変更したのですが、この機会を利用し研究者は2つの高校の2年生の生徒を対象に、生物学の授業の一環として実験を行ってもらいました。被験者となった高校生たちは2016年春・2017年春に、それぞれ6週間にわたって腕時計型の活動モニターを着用したとのこと。被験者たちは眠る前と起きた時に、モニターのボタンを押して睡眠を記録しました。また、研究者は被験者に対し、睡眠日記を書くことや、日中の眠気についてのアンケート調査も実施しました。

この実験の結果、2017年の春には平均して被験者の睡眠が1日34分も長くなっていることが示されたとのこと。これにより学生たちの睡眠時間は理想に近づいたと研究者は報告しています。そして、生物学コースの生徒の成績の中央値は、前年のクラスより4.5%高くなったことも示されました。成績の上昇が睡眠時間が長くなったことと関係しているかは不明ですが、「休息をしっかり取り、注意力の高い生徒の学業成績がより高くなるのは、合理的なことです」とダンスター氏は述べています。 さらに、実験に参加した高校の1つで、より経済的に不遇な生徒が多い高校では、「2016年に比べて2017年は明らかに遅刻や欠席が少なかった」ということも示されました。これは、裕福な家庭の子どもが多く通う学校には見られない傾向とのこと。もちろん、学生の睡眠時間は学校の始業時間だけでなく、スマートフォンの利用を始めとする多くの要素が関係していますが、この研究は「始業時間を遅くすることが学生の役立つ」ことをはっきりと示したといえます。

 

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睡眠時間確保できてない学生が多すぎるのでは

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