子どもの感染、2週間前と比べ32%の激増 米小児科学会

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米国の小児科学会(AAP)は25日までに、子どもの新型コロナウイルスの新規感染者が2週間前に比べ32%の激増を示したとの新たなデータを公開した。

米国の総人口のうち子どもの割合は22%。米国内で新型コロナの感染が問題化し始めた昨年初期の段階で、確認された感染事例で子どもの比率は3%以下だった。パンデミック(世界的な大流行)が始まった以降で陽性診断を受けた米国の子どもは680万人以上となっている。

AAPは報告書で、子どもの感染者数は「極度の高水準」にあるとの見方を示し、感染者数が10万人以上となったのは15週連続とした。ただ、感染して入院を迫られる子どもは成人と比べてより少ない可能性にも言及した。全年代層での新規感染もここ数週間、拡大基調にある。感染は今夏の激増の後に急減したが、再び増え始め今年8月に見られた水準に戻った。 ファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー感染症研究所長)はCNNの番組で、予期しえなかった兆候ではないと指摘。数百万人規模が依然未接種の状況の中で、地域社会におけるウイルスの活動は未接種者への感染を誘発しやすく、ワクチンの防御力は100%ではないので接種を終えた住民にも波及すると説明した。

米国では5歳以上の子どもへの米ファイザー社製のワクチン投与が承認された。非営利団体「カイザー・ファミリー財団」の調査結果によると、子どもへの接種について両親の3分の2は様子見を保つ、あるいは拒否すると回答していた。

 

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