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香川真司加入に地元紙が大興奮! 「STVV歴史上最も印象的な補強」「これほどのスターが…」

元日本代表MF香川真司のベルギー1部シント=トロイデン(STVV)加入を受け、地元紙『Het Belang van Limburg』が特集記事を組んだ。

構想外となっていたギリシャ1部PAOKと先月18日に契約解除した香川は新天地が注目される中で10日、STVVへの加入が決定。ドルトムント(ドイツ)、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)、ベシクタシュ(トルコ)、サラゴサ(スペイン)、PAOK(ギリシャ)に続く海外6カ国でプレーすることを選択した。

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そして、このニュースに現地メディアも反応。『Het Belang van Limburg』は特集記事を組み、次のように報じた。

「すぐさまソーシャルメディアでのフォロワー数を数倍に増やさせたベトナムのメッシ、グエン・コン・フオンの加入を思い出すといい。元バルサのイ・スンウの入団もアジアで大きな注目を浴びた。ただ、それらはSTVV幹部が今回やり遂げたこととは比べ物にもならない」

「カガワの獲得はSTVV歴史上最も印象的な補強と言ってもいいだろう。グエン・コン・フオンやイ・スンウは欧州ではまだ実力を示さなければいけなかった一方で、クラブは今回、トロフィーコレクションを有する世界的スターを招き入れたのだ。彼はドルトムントではドイツでの2度のリーグ優勝とカップ制覇、マンチェスター・ユナイテッドではプレミアリーグ優勝、コミュニティ・シールド制覇、日本代表としてはアジア王者を経験した。これほどスターが小さなハスペンホウに上陸するとは驚きだ」

同紙はSTVVのスポークスマンを務めるユスフ・ケイタ氏にも取材。「うちには2つのソーシャルメディア・チャンネルがあり、一つは欧州向けでもう一つは日本向けだ。カガワの移籍を発表したとき、日本版はまるで爆発する勢いだった。日本語のツイッターでの投稿は30分間で5000ライクに到達したんだ。私たちはこんなことを経験したことがない。欧州のアカウントにも世界中からのリアクションが届いた。それもSTVVにとって初めてのことだ」と語った。

イギリス『サン』、ドイツ『ビルト』、イタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』、スペイン『マルカ』『スポルト』など各国の大手メディアも香川のSTVV入りを報道。ケイタ氏は「すぐにインタビューの問い合わせが舞い込んできた。それに応じるために来週に記者会見を開く予定だ。それまでにカガワも到着して、手続きも完了しているだろう。ベルギーに移動する前に、日本でアジアのメディア向けのオンライン会見が行われる予定だ」と説明している。

クラブのマネジメントで働くスヴェン・メンテン氏は香川の市場効果について言及。香川はまだメディカルチェックや労働許可証の申請を控えており、背番号がまだ決定していないが、ファンショップでも準備に入っているという。「彼の入団がどれほどの影響を及ぼすかに関してはまだ言えない。ただ、以前から隣国から(本拠地)スタイエンに訪れる日本人が増えてきている。この移籍によりさらに増えるだろう」と予想を述べた。

一方で、香川の選手としての状態に慎重な声も。かつて30代半ばの年齢でSTVVに復帰した経歴を持つ元ベルギー代表のダニー・ボフィン氏は「彼のフィットネス状態はどうなのか?」と問うと、「自分は(復帰する)前のシーズンはたくさんプレーしていた。カガワに関してはそう言えない。このようなビッグネームがSTVVにやって来ることを不思議に思う」とも指摘。「おそらく日本とのつながりも関係しているのだろう。フィットネスが良いことを願おう。良ければSTVVにとってはファンタスティックな移籍だ。彼のようなクオリティを持つプレーヤーはどんなチームでも助けになるだろう」と続けている。

なお『Het Belang van Limburg』は日本代表GKシュミット・ダニエルの喜びのコメントも紹介。「彼はマンチェスター・ユナイテッドとドルトムントでプレーしたが、自分についてそう言える人はそう多くないでしょう」と強調し、「日本では彼を知らない人はいません。STVV移籍は大きなニュースです。僕たちにとって、もうすぐ彼とプレーできるのは大きな光栄ですし、僕はすごく楽しみにしていますよ」と一緒にピッチに立つ日を心待ちにする様子を示していた。

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