大麻は睡眠促進目的で使われているが実際のところ睡眠を乱す可能性があると判明

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オランダやアメリカの複数の州で合法化されている大麻には「睡眠を促進する効果がある」と言われており、実際に大麻使用者を対象とした調査では、睡眠促進や不眠症治療のために大麻を使用している人が多いこともわかっています。ところが、3000人以上の大麻使用者を被験者とした大規模調査を行った研究チームが、「大麻を吸うと睡眠が乱れやすくなる」との研究結果を報告しています。

NHANESの調査では、参加者は年齢・人種・性別・学歴・週の平均労働時間・睡眠時間・睡眠の質・大麻の使用頻度などを回答しました。睡眠時間は全て平日の睡眠時間が対象で、「短い」「適度」「長い」で区分されたほか、「眠りに落ちる困難さ」「中途覚醒の有無」「過去2週間で眠りすぎてしまったことはあるか」「睡眠について医師に相談したことがあるか」など、睡眠の質についても調査されました。

また、大麻の使用に関しては、過去30日間に大麻の服用歴がある場合は「大麻使用者」として定義され、合計2万1729人の被験者中3132人が大麻使用者でした。その後、大麻使用者は過去30日間の使用回数に応じて、「軽度使用者」または「重度使用者」に分類されたとのこと。 睡眠と大麻の関連を分析したところ、軽度使用者は潜在的に関係する要因を考慮した上でも、6時間未満の短い睡眠を報告する可能性が非使用者より34%高く、9時間以上の長い睡眠を報告する割合も56%高いことが判明しました。また、大麻使用者は「眠るのが難しい」「眠りが中断されてしまう」「過去2週間で眠りすぎてしまうことがあった」「睡眠について医師に相談した」と報告する割合も高かったそうです。があると判断しました」と述べています。今回の結果から、大麻を繰り返し使用すると体が慣れてしまい、さらに睡眠が乱れる可能性があると研究チームは推測しています。

今回の研究では、大麻使用が睡眠に悪影響を与える可能性が示された一方で、大麻や化学物質が睡眠に及ぼす正確な影響については不明な点が残るとしています。また、今回の研究は観察的なものであり、他の根本的な人口統計学的要因や健康要因が結果に関連している可能性もあるとのこと。 なお、アメリカでは睡眠不足が公衆衛生上の大きな懸念事項となっており、成人のほぼ半数が日中の眠気を報告しているそうです。研究チームは、「現代における睡眠不足は公衆衛生上の問題を増加させ、睡眠不足が大麻使用を引き起こす大きなリスク因子になり得ます。これは『大麻使用の増加』と『睡眠障害の進行』というサイクルを永続させるというだけでなく、急に大麻をやめたとしても睡眠の構造と質にさらなる悪影響が出る可能性すらあり得ます」と述べました。

 

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