国内FA権を行使せず残留を決めた阪神梅野隆太郎捕手(30)が7日、西宮市の球団事務所で契約を更改した。3年契約で、来季年俸は5000万円増の1億6000万円。あらためて球団への感謝を口にした。

「複数年という形で評価していただき、うれしく思っています。率直に、この阪神タイガースで優勝したい、みんなで勝ち取りたいと思い、決断させてもらいました。1年目から人としても成長させてもらった球団でもあり、本当に感謝ばかりです」

球団からは「梅野なくして優勝はない」と高い期待をかけられたという。今季は130試合に出場したが、優勝を争った最も大事な終盤に打撃不振もあり、坂本に先発を譲った。残留イコール、レギュラー安泰とは思っていない。

「優勝争いのカベを捕手として乗り越えたいのが一番。個人的な数字もそうですけど、やっぱり優勝は絶対に成し遂げたい。全試合出場(が目標)というのはありますけど、出場していなくても(貢献)できるのは後半に感じることもあった」。ゴールデングラブ賞も3年連続でストップした。だが、ベンチで悔しさを味わった分、得るものはあった。来季こそ真の中心選手に。梅野が再出発する。(金額は推定)