【独自】インド海軍基地、ロシア利用の協定協議…6日に首脳会談

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 【ニューデリー=小峰翔】インドの港湾施設や海軍基地を、ロシアの艦艇が燃料補給や補修で利用できるようにする協定を両国が締結する方向で調整していることが5日、インドの複数の政府高官への取材で明らかになった。ナレンドラ・モディ首相とプーチン露大統領は6日、インドの首都ニューデリーで首脳会談を行う予定で、協定の締結に向けて協議する見通し。

2018年10月の会談で抱擁しあうプーチン大統領(左)とモディ首相(2018年撮影)=ロイター
2018年10月の会談で抱擁しあうプーチン大統領(左)とモディ首相(2018年撮影)=ロイター

 インド政府高官によると、協定案では、露海軍の艦艇がインド沿岸部の港で燃料補給などができるとし、事故など緊急時にはインド洋上の海軍基地も利用可能となる。一方、印海軍は、航行中の露艦艇から補給支援を受けることなどができるようになり、ロシア極東沖での活動も可能になる。

 また、ロシア製ライフル銃50万丁をインド国内でライセンス生産する契約は合意に達した。厳冬に対応でき、中印国境地帯の部隊などに配備する。

 インドは、日米豪との枠組み「クアッド」に参加する一方、ロシアとは軍事的な関係を維持しており、11月からは露製最新型防空ミサイルシステム「S400」も導入している。中国と国境を巡って対立する中、ロシアとの関係も強化し、「戦略的自律性」を保ちたい考えだ。ただ、米国は「S400」の導入などに不満を示しており、クアッドでの連携に影響を及ぼす可能性もある。

スクラップは会員限定です

使い方
「国際」の最新記事一覧
記事に関する報告
2572937 0 国際 2021/12/06 05:00:00 2021/12/06 09:11:46 2021/12/06 09:11:46 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211205-OYT1I50096-T-e1638749501841.jpg?type=thumbnail

主要ニュース

セレクション

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)