愛子さまが成年行事 ティアラ姿、父の天皇陛下から勲章
1日に20歳の誕生日を迎えた天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまは5日、皇居・宮殿で勲章親授などの成年行事に臨まれた。ロングドレスにティアラの正装で姿を見せ、笑顔で祝意に応えられた。
誕生日当日は大学の授業があったため、主要な成年行事は休日の5日朝から執り行われた。愛子さまは皇祖神などをまつる宮中三殿を参拝後、宮殿・鳳凰の間で天皇陛下から「宝冠大綬章」を授けられた。側近によると、愛子さまは「背筋を伸ばし、凜(りん)とした所作」、陛下は「お優しいまなざし」だったという。
午後は女性皇族の正装である「ローブ・デコルテ」と呼ばれる白いロングドレスに着替え、ティアラと勲章を身に着けて天皇、皇后両陛下にあいさつ。この後、宮殿の西車寄で報道陣から「おめでとうございます」と声をかけられると「ありがとうございます」と笑顔で応じられた。
続いて、上皇ご夫妻にあいさつするため仙洞仮御所(東京都港区)を初訪問し、沿道に集まった人たちに車からにこやかに手を振って応じられた。夕方には宮殿に戻り、皇族方や三権の長らの祝賀を受けられた。
着用したティアラは、女性皇族が成年を迎える際などに新調するのが慣例。今回は新型コロナウイルス禍に鑑みて見送り、陛下の妹で叔母にあたる黒田清子さんが使っていたものを借りられた。また感染防止の観点から儀式後の茶会や祝宴は開かれなかった。
愛子さまは当面、学業優先の生活を送りながら、成年皇族として宮中行事や儀式にも取り組まれる見通し。(写真はいずれも代表撮影)
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)