延暦寺・姫路城…世界遺産集う関西、魅力アップに格闘
関西タイムラインまとめ読み
世界遺産に登録された文化財がひしめく関西で、景観の改善や寺院の維持に向けた格闘が続いています。比叡山延暦寺(大津市)の根本中堂で約60年ぶりの大規模改修が進んでいるほか、姫路城ではJR姫路駅から北へ約840メートル延びる大通りが整備されています。関西の世界遺産にまつわる記事をまとめました。
延暦寺根本中堂60年ぶり大改修 湿気との闘い、実験繰り返す
比叡山延暦寺(大津市)の根本中堂(国宝)で約60年ぶりの大規模改修が進んでいる。現存する根本中堂は江戸初期に再建された。山上は風雪や多湿で木材が傷みやすく、改修は再建後の380年近くで7回目となる。繰り返されたのは湿気との闘いだった。…続きを読む
寺院の維持費どのくらい? 大改修1回で数十億円
関西には寺が多い。文化庁の2020年版宗教年鑑によると、寺院数全国トップ5に大阪や京都など関西4府県がランクインする。国宝や世界遺産も多い。千数百年にわたり人々の心のよりどころの一つとなってきたが、維持にはいくらかかっているのだろうか。…続きを読む
姫路城照らす花道、親子市長が腐心
JR姫路駅から北へ約840メートル、姫路城大手門前の交差点まで延びる「大手前通り」。大阪・御堂筋を6メートル上回る幅員50メートルの堂々とした道路は、世界文化遺産の姫路城に通じる花道のようだ。駅に着いた市民や観光客の目にぱっと飛び込む景観形成には、故・石見元秀姫路市長(在任1946~67年)と、利勝市長(同2003~19年)親子2代の思いが込められ、今も街の魅力向上へ模索が続く。…続きを読む
平城宮跡を横切る線路、なんと不思議
近鉄電車に乗って大和西大寺駅から奈良に向かうと、車窓右手に朱雀門(復元)、左手に大極殿(同)が見えてくる。考えてみれば世界遺産の平城宮跡の真ん中を電車で横切るというのは、なんとも不思議な感覚だ。近畿日本鉄道の前身の大阪電気軌道(大軌)が奈良線を開業したのは1914年。当時も平城宮跡の存在は知られていたはずなのに、なぜ遺跡を横断する路線が敷かれたのだろう。…続きを読む