田中容疑者 日大 理事解任を決定…検察と国税 20か所捜索

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 日本大学の関連事業で受け取ったリベートなどを税務申告しなかったとして、東京地検特捜部に所得税法違反容疑で逮捕された日大前理事長・田中英寿容疑者(74)について、日大は3日に開いた理事会で、理事から解任することを決議した。また、田中容疑者が1日付で理事長を辞任し、加藤直人学長が理事長を兼任することを正式発表した。

 日大関係者によると、3日の理事会では、加藤学長が田中容疑者の理事解任を提案。約30人の理事のうち一部が反対したが、日大の内規で解任に必要な4分の3以上が賛成した。常務理事を含む全理事も辞任するが、新体制成立までは職務を継続するという。

 一方、特捜部と東京国税局は3日、所得税法違反容疑の関係先として、元日大理事・井ノ口忠男被告(64)(背任罪で起訴)の親族が役員を務める兵庫県内の会社や、取引業者との契約に携わっていた福島県内の日大理事の自宅など数か所を捜索。前日と合わせた捜索先は計約20か所に上った。

 2日には田中容疑者の自宅兼ちゃんこ料理店(東京都杉並区)のほか、2019年の台風で浸水被害を受けた日本大学工学部キャンパス(福島県郡山市)の復旧工事を請け負った金沢市の建設会社や、田中容疑者が逮捕されるまで入院していた東京都内の病院の病室などを捜索。ちゃんこ料理店に勤務する従業員宅から新たに現金約2000万円を確認した。

 田中容疑者は特捜部の調べに対し、リベートなど現金の授受を否定し、容疑を否認しているという。

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