外国人労働者を積極的に受け入れ、成長の原動力としてきたシンガポール。永住権を持たない外国人の割合は総人口(約545万人)の約3割を占めるまでになったが、政府は新型コロナウイルスの感染拡大に伴って外国人の入国を規制せざるを得ず、労働力不足が深刻化している。各国で外国人労働者を求める動きが強まる中、いち早く外国人を取り込み成長した都市国家は岐路に立たされている。
コロナで入国規制 人出不足深刻
「この仕事に20年以上携わっているが、こんな状況は初めてだ。外国人労働者が減って、仕事が回らなくなっている」。国内でリフォーム業を営むゴーさん(50)は沈んだ表情を見せた。