手術ミスで誤った脚を切断、医師に罰金35万円 オーストリア裁判所

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オーストリアで患者の脚が間違って切断され医師に罰金の支払いが命じられた/From Klinikum Freistadt/Facebook

オーストリアで患者の脚が間違って切断され医師に罰金の支払いが命じられた/From Klinikum Freistadt/Facebook

(CNN) オーストリア北部リンツの裁判所は1日、手術ミスで男性患者の誤った脚を切断した外科医(43)に対し、罰金2700ユーロ(約35万円)の支払いを命じた。

このうち半額については支払いが猶予される。裁判所の幹部はCNNの取材に、罰金の理由について「重過失傷害を犯したため」と説明した。

手術ミスが発生したのは5月18日。フライシュタットの病院に勤務していた外科医はこの日、左太ももの手術を行う予定だったが、術前に医療記録や写真の確認が不十分で、右脚に手術部位のマークを付けた。

手術では何ら適応症がない右太ももが切断されたという。男性はその後、正しい方の脚も切断しなければならなかった。

裁判所は男性患者の妻への約60万円の損害賠償の支払いも命じた。男性は脚の切断とは無関係の理由で裁判日の前に死亡した。

被告と検察は12月6日正午までに上訴することが可能。上訴しない場合、7日に判決が確定する。

病院は5月、事案発生後に声明を出し、「人為ミスによって起きた悲惨な誤り」と説明。「あらゆる手を尽くして事案の解明を進め、院内の手順をすべて調査し、批判的に分析する。必要な対策があれば直ちに講じる」と述べていた。

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