DeNAが28日、横浜スタジアムで小学生向けの野球教室「キッズベースボールフェスティバル2021」を開催した。

新型コロナ対策で触れ合う機会はなかったが、選手会長の今永昇太投手(28)は、投球時に「右足が前にいかないように」と具体的な技術を伝授。「イレギュラーな形ではありましたが、こういう数少ない機会を覚えてくれると思う。今の小学生は野球の知識をたくさん持っていると思う。本当にうまくなってほしいという気持ちで。教えることが自分のスキルアップにもなる。なるべく具体的に教えたいと思っていた」と話した。

三嶋一輝投手(31)は「満塁ではどうしたらいいか?」という質問に、まさかの「1回あきらめます」という回答だった。会場に驚きが広がる中、真相を説明した。「点をあげたらどうしようと、マイナスのことを考えてしまう。あえて切り替えて『どうなってもいいや』と開き直る。(練習方法は)バッターボックスに入ってもらって、カウントをつけて練習する」と話した。

益子京右捕手(20)は、意外な助言を送った。上達方法は「ご飯をいっぱい食べて野球をやれば」ではないと力説。「勉強もしっかりして、考えて野球をしてください」。ひねりを入れた回答だった。

60秒間のホームラン競争では、桑原将志外野手が2本を放ち、1本だった戸柱恭孝捕手に勝利した。30秒過ぎまで0本だった桑原は「やばいと思いました。1本入って楽になりました。普段(本塁打を)狙わないので純粋に野球を楽しめました」。戸柱は「きついですね。もっと暖かい日にやりたい」と再戦を願っていた。【斎藤直樹】