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電力大手10社と都市ガス大手4社は26日、2022年1月分の料金を発表した。液化天然ガス(LNG)や石炭の価格上昇を受け、5か月連続で全社が値上げする。電気・ガス料金の上昇は当面続く見通しだ。
使用量が平均的な家庭の料金(消費税込み)は、中部電力ミライズが153円増の7306円、東京電力エナジーパートナーが146円増の7631円となった。北海道電力は78円増の8013円となり、6年2か月ぶりに8000円超となった。ガスでは、東京ガスが109円増の5124円、大阪ガスが113円増の5822円だった。
電気料金とガス料金は、燃料や原料の輸入価格の変動を自動的に反映している。直近3か月間の平均価格を2か月後の料金に反映させる仕組みで、来年1月分の料金は、8~10月分の価格が基準となる。
東京ガスの内田高史社長は26日の記者会見で、「直近の輸入価格が上昇しているため、今後、半年程度は値上がりが続く」と述べた。暖房需要が高まる冬に向け、電気・ガス料金の上昇が個人消費の下押し要因となる懸念が出ている。