日本の養殖ワカメは食用にされる部分以外は廃棄されております。東北地方の漁業協同組合ではウニの餌料になると位置付けて海洋に投棄、廃棄処分されています。しかし、明らかに産業廃棄物の海洋投棄であり環境省も海洋汚染の観点から問題視しており、又、炭酸ガスが焼却処分で発生する問題があり、地球温暖化防止の観点からその解決策を探っていました。ツカサペトコは国内大手のペットボトル関連の事業者であり、長期に亘り同事業の発展に貢献してきました。ペットボトルの原材料であるPET樹脂は他の樹脂原料と比較しても全世界的にリサイクル率が高く、脱炭素の観点からも有力な素材であることから引き続き広範囲に活用されていくものと見込まれています。ただ、その他の樹脂原料を活用した包装材や生活資材なども含めて、一部地域では河川や海に投棄されるケースが報告されており、海洋で分解しないことから海洋生物への健康被害や海洋汚染の原因の一つとなっているのも実情です。脱炭素と海洋汚染防止の両面から地球環境を改善するアプローチとして植物由来の生分解性プラスチックの実用化が喫緊の課題とされています。
植物由来の生分解性プラスチックはトウモロコシ・米・サトウキビ・樹木のチップ等から現状細々と生産されていますが、食料問題の観点から、あるいは樹木伐採は地球温暖化に逆行するという観点から、環境にやさしいプラスチックの原料を求めていました。イスラエルのテルアビブ大学環境研究所は、この問題にいち早く着目し、テクニオンジャパン、ツカサペトコと共同研究に着手しました。テルアビブ大学で昆布・ワカメ・青のり、特に日本で食用の昆布、ワカメとして使われた後の廃棄残滓昆布ワカメの総量は年間15,000トン以上にも達することに注目したツカサペトコが、これを使い植物由来の生分解性プラスチックが作れるという世界の科学論文の研究者と連絡を取り、イスラエルのテルアビブ大学に研究委託をしておりましたところ、この度、残滓昆布ワカメから生分解性プラスチックの原料たるPHAを取り出す技術の開発に成功しました。またテルアビブ大学は独自に日本でも大量に生産されている海藻である青のりからも生分解性プラスチックの生成にも合わせて成功いたしましたので、この度海藻由来の生分解性プラスチック生産の実業化に向けてプロジェクトを進めます。本件
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