地味に体作り、 地味に栄養強化「怪物は1日にしてならず」/管理栄養士が見た進化① - 怪物のカラダ - ボクシングコラム : 日刊スポーツ

  • 📰 nikkansports
  • ⏱ Reading Time:
  • 1 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 4%
  • Publisher: 63%

日本 見出し ニュース

日本 最新ニュース,日本 見出し

井上尚弥 選手の強さの秘密の1つに迫りました。管理栄養士・村野あずさ氏が語るのは地味な体作り、地味な栄養強化など地味な作業の積み重ねでした。「怪物は1日にしてならず」です。 ボクシング THEMONSTER 14日防衛戦

ボクシングへの真摯な姿勢は変わりませんが、20代前半の頃は、他の若い選手と同じように、朝食をとるのが苦手だったり、食事も好きな物を食べたい時に食べるといった感じで、食事や栄養に今ほど意識は向いていなかったと思います。サポートも双方向ではなく一方通行のことが多かったですし、プロテイン摂取の提案についても「体が大きくなる」というイメージと減量とのギャップで意見が合わないこともありました。井上選手は常に進化を求めており、減量苦の影響で試合中に足をつった経験や、食事改善により減量がスムーズにいった経験を重ねることで、必要性を感じ、少しずつ意識が変わっていったのかなと思います。最近も、米国でのステーキ中心の食事が体に合わず、コンディションが思うように作れなかった試合があったのですが、帰国後すぐに連絡があり、次の試合はリカバリーの食事を変えて、良いコンディションをつくることができました。今ではミネラルウオーター1つの質にも意識が向くぐらい、こだわりを持っています。階級を上げ、減量幅が少なくなったとはいえ、現在も短期間で7~8キロの減量を行っており、コンディショニングは毎試合、最も気を使う部分です。

ボクシングへの真摯な姿勢は変わりませんが、20代前半の頃は、他の若い選手と同じように、朝食をとるのが苦手だったり、食事も好きな物を食べたい時に食べるといった感じで、食事や栄養に今ほど意識は向いていなかったと思います。サポートも双方向ではなく一方通行のことが多かったですし、プロテイン摂取の提案についても「体が大きくなる」というイメージと減量とのギャップで意見が合わないこともありました。井上選手は常に進化を求めており、減量苦の影響で試合中に足をつった経験や、食事改善により減量がスムーズにいった経験を重ねることで、必要性を感じ、少しずつ意識が変わっていったのかなと思います。最近も、米国でのステーキ中心の食事が体に合わず、コンディションが思うように作れなかった試合があったのですが、帰国後すぐに連絡があり、次の試合はリカバリーの食事を変えて、良いコンディションをつくることができました。今ではミネラルウオーター1つの質にも意識が向くぐらい、こだわりを持っています。階級を上げ、減量幅が少なくなったとはいえ、現在も短期間で7~8キロの減量を行っており、コンディショニングは毎試合、最も気を使う部分です。井上選手は、1試合終わるごとに試合当日のコンディション、パフォーマンスがどうだったかを分析し、少しでも気になった部分や課題が見つかると、それに対して栄養面からも相談があり、少しずつ改善を繰り返してきました。現在の計量前後の食事はほぼ完璧と言っていいと思います。これまで、減量時の過度な水抜きや、絶食の影響で計量が終わっても胃腸にダメージが残って食べられない選手や、減量の反動で好きなものを食べ過ぎてしまう選手を何人も見てきましたが、井上選手はすべてプラン通りです。減量中は、直前まで練習中の水分補給を徹底し、体内の水分を保つことでパフォーマンスを落とさないことを意識していますし、減量食に関してもこだわっています。最近では、夕食にビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれたオートミールにプロテインと低脂肪牛乳、フルーツを加えて食べるなど、「量は落とすが質は落とさない」ことを意識し、自分に合った減量食を研究しています。減量がスムーズだから、リカバリーの時も試合を意識した食事ができているんだと思います。試合前の食事は特にパフォーマンスに影響を与えます。80分の競技でも、10秒の競技でも共通しているのは、いかに胃に負担のない状態で体の中にエネルギーを蓄えられるか。井上選手の場合は、計量後は炭水化物中心で脂質が少ない食事を意識し、雑炊やお餅入りのうどん、参鶏湯(サムゲタン)などを時間をかけて食べます。こういった部分は、競技を問わず、参考になると思っています。最近はボクシング以外の競技の選手からも、井上選手の圧倒的な強さや体のキレについて質問を受けることが増えました。そういう時に伝えているのは、あのパフォーマンスの裏に、地味な作業の積み重ねがあるということです。体作りや栄養強化は、これを食べたらとか、これを飲んだらいいという単純なものではなく、練習と一緒で少しずつ積み上げていくもの。ただ、目に見えない分、頭では分かっていても、高い志や、競技に対しての誠実な姿勢がないと継続するのは難しいんです。スケートの高木美帆選手やラグビーの松島幸太朗選手もそうですが、世界と戦っている人、成し遂げられる人に共通しているのは、少しでも今の自分を超えたいという向上心とともに、妥協せず同じことをコツコツと繰り返し、それを進化させていけること。小さなことにこだわる姿勢があるから、自分の体のわずかな変化や違和感にも気づき、それが、けがの予防につながったりもするのです。ジュニアアスリートを含め、そういう部分にも注目してもらえるといいなと思っています。

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

 /  🏆 18. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

キスマイ北山宏光がこぼしたメンバー愛「10周年の写真を家に飾って」 - ジャニーズ写真ニュース : 日刊スポーツニュースの祭典「LINENEWSAWARDS2021」が8日、都内で行われ、Kis-My-Ft2が「アイドル部門」を受賞した。授賞式に出席した玉森裕太(31)… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
ソース: nikkansports - 🏆 18. / 63 続きを読む »

鈴木奈々「さんま御殿に出演して一年で360本以上のお仕事」小森純に感謝 - 芸能 : 日刊スポーツタレントの鈴木奈々(33)が7日、インスタグラムを更新。自身が芸能界でブレークするきっかけを作ってくれたというタレント小森純(36)と約3年ぶりに再会したこと… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
ソース: nikkansports - 🏆 18. / 63 続きを読む »

オリックス福良淳一GM FA中日又吉克樹の獲得について「まだ静観」 - プロ野球 : 日刊スポーツFA宣言選手の公示が発表された8日、オリックス福良淳一GM(61)は、FA権を行使した中日又吉克樹投手(31)の獲得動向について「静観」と言及した。ここまで水… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
ソース: nikkansports - 🏆 18. / 63 続きを読む »

韓流「イカゲーム」、グーグル検索ランキング「ドラマ部門」1位に - 芸能 : 日刊スポーツGoogle(グーグル)は9日、2021年の検索ランキングを発表した。ドラマ部門では、Netflixで配信され、世界の誰もが知っているゲームを題材にサバイバル… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
ソース: nikkansports - 🏆 18. / 63 続きを読む »

長嶋茂雄氏「残念だったな」初決勝逃したセガサミーの敗退惜しむ 都市対抗 - アマ野球 : 日刊スポーツミスターがセガサミー(東京都)の敗北を残念がった。2年連続の準決勝敗退で初の決勝進出を逃し、巨人長嶋茂雄終身名誉監督(85)が「去年と同じか。残念だったな。今… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
ソース: nikkansports - 🏆 18. / 63 続きを読む »

佐々木希「来年もお仕事もプライベートもハッピーに」ロングドレスで登場 - 芸能写真ニュース : 日刊スポーツ女優佐々木希(33)が8日、都内で行われた「ウブロ表参道ブティック」オープニングイベントにゲスト登壇し、クリスマスツリーを点灯した。「クリスマスらしいドレスを… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
ソース: nikkansports - 🏆 18. / 63 続きを読む »