歓喜の舞いを、再び神戸で-。

14年以来7年ぶりのクライマックスシリーズ進出が決定しているオリックスが、粋な演出を検討している。クライマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズに進出した場合、11月27日の第6戦と28日の第7戦を、ほっともっと神戸で開催する方向で調整していることが26日、分かった。

前回日本一に輝いた96年は巨人との日本シリーズを制し、故仰木彬監督がグリーンスタジアム神戸(当時)で宙に舞った。その“再現”の思いも込め、神戸開催プランを組んでいる。中嶋監督も現役時代、「がんばろう神戸」を合言葉に躍動した神戸の地で、日本一の胴上げが行われる可能性が高い。

日本シリーズに進出した場合、11月20日の第1戦、21日の第2戦はパ・リーグ本拠地開催で、京セラドーム大阪で実施される。第3戦~第5戦はセの本拠地で開催予定。東京五輪による中断期間があった今年は通常より約1カ月野球シーズンが後ろ倒しな上に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で7月に日本シリーズの日程を当初から1週間遅らせることが決まった。27、28日の京セラドーム大阪は音楽ライブを予定。そこで浮上したのが、ほっともっと神戸で、すでに球団関係者や球場関係者には通達済みだという。

シーズン最終戦の25日楽天戦(楽天生命パーク)に勝って首位に返り咲いたオリックスは、2位ロッテが残す3試合を待つことになる。ロッテが1敗した時点で、96年以来25年ぶりVが確定。最短Vは27日で、歓喜の瞬間を待つ。