逆転Vを狙う阪神が26日にリーグ最終戦の中日戦(甲子園)に臨む。理想のシナリオは、勝って最短29日の「待機V」につなげ、ゲーム差なしで追う首位ヤクルトに重圧をかけること。矢野燿大監督(52)はゴールテープ直前の大一番を「甲子園の決勝」と力を込めた。  

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リーグ最多30盗塁の阪神中野拓夢内野手は「走攻守全てで貢献することが必要」と自らに課した。

ルーキーで遊撃の定位置をつかみ、佐藤輝に先んじて規定打席をクリア。打率2割7分5厘はチームでは近本、糸原に次いで3番目と欠かせない存在となった。最終戦を前に「1年目からこういう試合を経験させていただいて、ここまできたら優勝したい」と韋駄天(いだてん)は身震いした。