車庫にしまえる個人用航空機です。
スウェーデンのJetson社にて、アルミとカーボンファイバー製で8つのモーターを備えた、ひとり乗り用の電動垂直離着陸機（eVTOL）｢Jetson ONE｣がテスト飛行を成功させ、プリプロダクションの段階に入りました。
コンセプトから実用化への目処が立ったのが2018年春で、それから今日まで市販モデルの開発を続けてきたJetson。重さはたったの86kgで、操縦者は体重95kgまでの制限があります。寸法は全長2,845mm×全幅2,400mm×高さ1,030mm。最高時速102kmで飛行できますが、フル充電で20分間しか稼働できないのは今後の課題でしょう。
シュッとしてカッコ良いのに安全第一
レースカーのようなデザインに仕上げていますが、安全第一を念頭に置き、3つのフライト・コンピューター制御によりLiDARで障害物を検知し、モーターがひとつ故障しても安全に飛行できます。緊急時に手放しでも浮遊できて、急速脱出とパラシュートも展開します。
また、操縦は3軸ジョイスティックとスロットル・レバーだけなので、セガのゲーセン用大型筐体みたいなイメージかなって気がします。
約1,050万円でも初期ロット12機は完売
もし｢Jetson ONE｣がほしければ250万円の頭金で予約できて、合計9万2,000ドル（約1,050万円）で購入できます。製造は2022年夏とのことですが、すでに予約分の12機は完売しているので、2023年の製造まで待たねばいけません。
20分で充電が切れるとなると、コンビニの往復ぐらいしかできないかもしれないですね…。それでも世界には、1,050万円の価値を見出す人たちが多くいるわけです。皆さんどんな場所でどのように使うんでしょうね。
Source: YouTube (1, 2), facebook via Jetson via Boing Boing
