アメリカが推進するESG投資とは?
ここが気になる
ESG投資とは環境・社会・企業統治の3分野への企業の取り組みを評価し、投資先を選ぶ手法のことです。例えば環境分野では地球温暖化への対応、企業統治分野なら法令順守などが評価対象となります。売上高や利益の数値情報だけで投資先を決めるのではなく、企業が持続的に成長できるかどうかを判断するのが特徴といえます。
気候変動や人権問題への関心が高まったことで世界で広がり、2020年の投資額は約3900兆円にのぼります。日本企業もESG投資を取り込むために動き始めています。トヨタ自動車やホンダは取引先に二酸化炭素排出量の削減を要請しました。オリックス銀行は再生エネルギーなどに2年間で新たに2500億円を融資します。
アメリカはESG投資が出遅れている企業年金の分野でも法規則を変え、投資を推進します。利益最優先だった運用ルールが変わります。温暖化ガス排出を削減しない企業や人権問題に対応しない企業は投資対象から除外されるリスクが高まります。今回の動きによってESG投資に消極的な企業年金が多い日本にも影響が及びそうです。
2016年入社。首相官邸や立憲民主党の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。営業時間短縮要請が解除され、生鮮食品の取引も活発化し始めました。夜遅くに仕事が終わることが多く宣言解除後もなかなかお店に行けませんでしたが、これを機にリベンジ消費を楽しみたいと思います。
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