捜査難航の20年前の主婦刺殺、67歳容疑者が急浮上…「記憶にない」と否認

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 2001年に広島県福山市の民家で主婦(当時35歳)が殺害される事件があり、県警は25日、同市西新涯町、無職竹森幸三容疑者(67)を殺人容疑で逮捕した。竹森容疑者は「記憶にない」と容疑を否認しているという。捜査は難航していたが、発生から20年がたった今月、容疑者が浮かんだ。

広島県警察本部
広島県警察本部

 発表では、竹森容疑者は01年2月6日午後0時45分頃、福山市明王台の民家で、住人の主婦の腹部などを果物ナイフで刺し、殺害した疑い。

 事件後、県警が現場から見つかった血痕のDNA型を鑑定した結果、家族以外のものが含まれていたことが判明。県警は犯人につながる重要な手がかりとみて捜査していた。

 県警によると、今月に入って竹森容疑者の存在が浮上。現場の遺留物などから特定して、25日に任意同行し、逮捕したとしている。

 竹森容疑者は現在は一人暮らしで、事件当時も福山市内に住んでいたという。主婦の遺族は竹森容疑者について、県警に「面識がない」と説明している。

 主婦は夫と子ども2人の4人暮らしで、事件当日は生後9か月だった長女と2人で自宅にいた。自宅の非常通報装置が作動し、警備会社からの110番で駆けつけた県警の捜査員が、室内で左脇腹に果物ナイフ(刃渡り約10センチ)が刺さった状態で死亡している主婦を発見した。長女は無事だった。

 殺人などの凶悪事件を巡っては、10年の刑事訴訟法改正で公訴時効が撤廃された。改正前に起きた事件でも、時効前であれば、長期未解決事件(コールドケース)として捜査が続けられている。今回の事件は撤廃されなければ、16年に時効となっていた。現場近くに住む男性(46)は「逮捕されてほっとした」と話した。

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