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広島市総務課の男性職員が、市庁舎の設備管理を委託している会社の男性従業員から届いた投書のコピーを、会社に提供していたことが市への取材でわかった。投書は、市庁舎での仕事中に新型コロナウイルスの感染対策の不備があったと伝える内容で、男性の氏名が書かれていた。市は市個人情報保護条例に違反するとして、職員の処分を検討している。
市によると、男性は7~8月、市役所内にある「投書箱」に「上司がマスクをつけていない。注意喚起して」などと実名を記して複数回投書した。投書を見た総務課の職員が、会社の責任者に改善を求めた際、コピー1枚を手渡したという。
会社に事情を聞かれた男性が8月、市に連絡して判明。職員は「責任者から『投稿者は誰か把握している』と言われたので、渡した」と説明しているという。
市は男性に謝罪。読売新聞の取材に「あってはならないことで、再発防止に努める」と釈明した。