将棋の藤井聡太3冠（王位・叡王・棋聖＝19）が史上最年少4冠獲得を目指して豊島将之竜王（31）に挑戦する、第34期竜王戦7番勝負第2局が23日、京都市の仁和寺で再開した。藤井が勢いに乗って2連勝するか、豊島がタイに追いつくか。シリーズの流れを左右する重要な一戦となる。

藤井は前日と同じ和装姿で午前8時46分に入室。その後、豊島が登場した。両対局者は記録係が読み上げる前日の手順を盤上に再現した。立会人の淡路仁茂九段（71）が先手の豊島の43手目の封じ手を開け、読み上げた。封じ手は「先手9七同香」。午前9時すぎ、2日目の戦いが始まった。形勢は藤井がやや優位との見方もある。

竜王戦は全国を転戦し、1局を2日かけて戦う持ち時間各8時間の7番勝負。先に4勝を挙げた方がタイトルを獲得する。

持ち時間各8時間のうち消費時間は藤井が3時間17分、豊島が4時間15分。昼食休憩を挟み、夜までに決着する見込み。