緑茶が豊富に含む「カテキン」という物質は、人の肥満を抑制する作用が知られている。ただ、効果を生じさせるには緑茶を毎日大量に飲む必要があるなど、継続は簡単ではない。そこで九州大などのチームは、効果を増強する食品成分を研究し、これから本格的な旬を迎える身近な「ある食べ物」と組み合わせて摂取すると、緑茶は従来の半分の量で抗肥満作用を発揮することを突き止めた。
抗肥満には1日緑茶6杯
カテキンは、植物が自身を活性酸素から守るために作り出すポリフェノールという物質の一種で、主に緑茶に多く含まれ、苦みや渋みのもととなる成分だ。血糖値の上昇を抑え、肥満や生活習慣病を予防する働きがある。強い抗酸化作用や殺菌・抗菌作用により感染症、虫歯、口臭などを予防することも知られている。