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Amazon傘下の自動運転車企業「Zoox」が自動運転レベル3のテスト走行をシアトルで実施


Amazonが2020年6月に買収した自動運転車開発企業「Zoox」が、Amazonが本拠地を構えるシアトルの公道上でテストを行うことを発表しました。Zooxはすでにサンフランシスコとラスベガスでもテストを行っており、シアトルでのテスト走行は「土地勘を得る」ことを目的にしていると述べています。

Amazon’s Zoox will test its autonomous vehicles on Seattle’s rainy streets - The Verge
https://www.theverge.com/2021/10/18/22732813/amazon-zoox-autonomous-vehicles-seattle-rain

Amazon’s Zoox Expands Testing to Seattle for the Rain and Talent - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-10-18/amazon-s-zoox-expands-testing-to-seattle-for-the-rain-and-talent

Zooxはシアトルでのテスト走行にむけて、以下のムービーを公開しました。

Hello, Seattle! - YouTube


シアトルを走るのは、トヨタ・クルーガーにセンサーを取り付けたZooxのテスト走行車です。


ボンネットにはZooxのロゴが印字されています。


テスト走行車がAmazon本社前を走行する様子


運転席はこんな感じ。シアトル市でのZooxの自動運転はレベル3で、「高速道路を含めて一定条件下でシステムが全ての運転タスクを実行する」というもの。大都市であるシアトルの交通量は決して少なくありませんが、ドライバーはハンドルに全く手を触れていません。


シアトルでのテスト目的は「悪天候での走行」だとのこと。自動運転では、雨や霧などの悪天候でカメラやライダーなどの車のセンサーが遮られ、道路標識や路面標示を認識する性能が極度に下がることがあります。シアトルは雨が特に多い地域なので、悪天候での走行を想定するにはうってつけのロケーションというわけです。


Zoox社の予測担当ディレクターであるKai Wang氏は、「穏やかな海はベテランの船乗りを生みません。私たちの技術も全く同じ原理です。シアトルでのチャレンジは私たちのソフトウェアスタックを向上させ、最終的には車の挙動を改善することにつながるでしょう」と述べています。

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in 乗り物,   動画, Posted by log1i_yk

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