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「最高裁判所判例集」に、記載の誤りが少なくとも約120か所あることがわかった。大半は誤字や脱字などのミスだが、重要な憲法判断を示す大法廷判決でも誤りがあり、最高裁が調査を進めている。
判例集は、最高裁が出した刑事や民事裁判の判決などのうち、先例性があるなど重要な判断が示されたものが掲載されている。最高裁内部の委員会が編集し、一般にも広く刊行。これまでに約8400件の判例が掲載され、裁判関係の書面や学術論文に引用されるなど、関係者にとって重要な資料となっている。
誤りの多くは、誤字や脱字、句読点のミスなどで、判決原本から判例集に掲載する際、写し間違えたとみられる。ただ、大法廷判決で文言の一部が欠如しているケースもある。最高裁は今後、どのように修正作業を行うか検討する。