阪神の佐藤輝明内野手(22)が、球団新記録となるシーズン167個目の三振を喫した。2点を追う9回1死一、二塁で、代打で登場。カウント1-2から、広島守護神栗林の138キロフォークを振らされ空振り三振を喫した。

前回代打で出場した14日巨人戦(東京ドーム)でも空振り三振に倒れ、今季166個目となり14年ゴメスの球団記録に並んでいた。佐藤輝は「三振は自分の技術不足」と以前から語っているが、球団新人記録を更新する23本塁打をマークするとともに、三振数でも球団史を塗り替えた。

それでも復調の気配を見せていた。試合前練習のフリー打撃では、47スイング中15本をスタンドへ放り込んだ。ここ最近は数本にとどまっていたが、この日は柵越えを連発。首脳陣にも上がりつつある状態が目に入ったのか、1発逆転サヨナラの大事な場面で起用された。この日は期待に応えられなかったが、豪快なフルスイングはチームの劣勢をはね返す武器になるはずだ。

三振数のプロ野球記録は93年ブライアント(近鉄)の204三振(127試合)。日本人の最多記録は19年村上(ヤクルト)の184三振(143試合)。