レビュー

イラストを描くとそのまま箔押しになる画期的すぎる「メタリックデコペン」を使ってみた


印刷所を頼らず手軽に箔押しをするためには、印刷した文字にアイロンで箔を転写するアイテムも存在しますが、「箔そのもので描く」体験とは少し違います。描いたものがそのまま箔押しになる「メタリックデコペン」なるアイテムが2021年10月1日から登場しているので、一体どんな感じなのか?と実際に使い心地を確かめてみました。

メタリックデコペン|かなざわカタニ・ドットコム
https://www.k-katani.com/decopen

メタリックデコペン 箔6色セット|メタリックデコペン|オンラインショップ|かなざわカタニ・ドットコム
https://www.k-katani.com/shop/goods/detail/597

これがメタリックデコペンのパッケージ。


箱を開けてみるとこんな感じ。


中にはメタリックデコペン本体とメタリックホイル6色、ペン先4種類、取り替え用バネ、ペンスタンドが入っています。


中にはメタリックデコペン本体は5V・2WのUSB給電式で、モバイルバッテリーやPCに接続するか、別途アダプタを用意してコンセントに接続して使う形です。コードの長さは実測で123cmぐらいでした。


メタリックデコペン本体は全長12cmで、手に持つとこんな感じ。一般的なボールペンなどより少し短いぐらいのサイズ感です。


真横からみるとこんな感じ。前方にはゴムの滑り止めがついています。


メタリックホイルは緑・銅・赤・金・青・銀の6色セットで、いずれも幅4cm×長さ5m。


使い方が書かれた紙に従って、さっそく使ってみます。


まずはスタンドを立てておきます。


PCのUSBポートにコネクタを接続し、スイッチをオンにすると、ペン先のライトが赤く点灯しました。この状態で3~5分待機すればペン先が170~180度にまで加熱されます。


箔押ししたい紙にメタリックホイルを置きます。なお、メタリックホイルには粘着性がないので、ずれないようにテープなどで貼り付けておくのがベター。


あとはしっかり加熱したメタリックデコペンを使って、メタリックホイルの上で好きなものを書いていきます。


熱でペンでなぞった部分のホイルと紙が接着し……


剥がすと以下のような感じで文字が書けました。使う前は「力を入れる必要があるのかな?」と思っていたのですが、筆圧は鉛筆やペンで書く時のそれでよく、力を入れずとも熱の力でしっかりと箔押しできました。また、箔が押せていない部分もなく、ペンの太さに合わせて安定して書けるという点はかなり良いポイント。まさに「鉛筆やペンで書くように箔押しできる」アイテムです。


メタリックホイルの上で直書きしている時に、「でもこれって下書きができず困るのでは……?」となったのですが、そんな場合はトレーシングペーパーなどを使えばOKとのこと。箔押ししたい紙の上にメタリックホイルをのせ、その上に下書きをしたトレーシングペーパーをのせて、メタリックデコペンでなぞっていきます。


なぞった後に剥がすと……


しっかり箔押しできていました。


実際にメタリックデコペンを使ってメタリックな女の子を描いている様子は以下から見ることができます。

簡単に箔押しできる「メタリックデコペン」でメタリックな女の子を描いてみた - YouTube


トレーシングペーパーの代用品としてはクッキングペーパーが一般的なので、試しにクッキングペーパーを使ってみたところ、以下のようにうまく箔押しできず。メタリックデコペンは熱の力で箔押しするので、ペン先とメタリックホイルの間に分厚い素材や熱を通しづらい素材が挟まると、うまく箔押しできないようです。実際に何度か試してみたところ、トレーシングペーパーを挟まない方がしっかりした線でと箔を接着できる印象でした。ただ線の仕上がりには好みがあるので、細めの線がいいという場合は逆にトレーシングペーパーを挟んだ方が求める仕上がりに近づくことも。


また、メタリックデコペンは複数の色合いのメタリックホイルを重ね使いできるのもポイント。以下のように銀のメタリックホイルで箔押しした上に……


金のメタリックホイルを貼り付けておきます。


ペン先でなぞっていくと……


こんな感じで複数の色使いで箔押しが可能というわけです。


描いているものを確認できない状態で作業が進むので、トレーシングペーパーが少しずれるなどすると、箔自体もずれてしまいます。このあたりは何度か試しつつコツをつかむしかなさそう。


メタリックデコペンには4種類のペン先と、取り替え用のバネが付属します。


4つのペン先は、それぞれ太さが異なります。


取り替えを行う時はバネの細い方をペン先に軽く押し込んで……


左方向にくるくる回すと、力をいれずとも取れます。バネがあることで作業中、ペン先が熱くても簡単に取り替えることができるわけです。


実際に4つのペン先で文字を書いてみました。ガッシリと太く書くことも繊細に細く書くこともできるので、タッチにバリエーションが生まれるのは嬉しいところ。


なお、メタリックデコペンセットは税込4378円で、以下から購入可能。記事作成時点で人気のため品薄となっており、到着が2~3カ月先になるとのことです。

メタリックデコペン 箔6色セット|メタリックデコペン|オンラインショップ|かなざわカタニ・ドットコム
https://www.k-katani.com/shop/goods/detail/597


メタリックデコペンを使った作品のコンテストも実施中で、エントリー締め切りは2022年2月28日となっています。

メタリックデコペン コンテスト|かなざわカタニ・ドットコム
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in レビュー,   ハードウェア,   動画,   アート, Posted by darkhorse_log

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