「寝そべり主義」に中国の若者が共感…無理に頑張らず、最低限の生活を送る生き方

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 中国共産党の理論誌「求是」(電子版)は15日、中国社会で無理に頑張らない生き方を指す「寝そべり主義」の広がりについて、 習近平シージンピン 総書記(国家主席)が党内会議で取り上げ、問題視したと伝えた。全国民を豊かにすることを目指す政権のスローガン「共同富裕」の妨げになるとみている模様だ。

習近平総書記
習近平総書記

 求是は、共同富裕を巡って習氏が8月17日に演説した内容の一部を伝えた。習氏は、「社会階層の固定化を防ぐことで、誰もが発展できる環境を用意し、『寝そべること』を避けなければならない」と強調した。

 習氏は、共同富裕の実現には勤労が必要だとの認識を示し、国民の教育レベルや「就職する力」の向上に力を入れる考えを示した。「過度な(社会)保障を行うことはできない。怠け者を養う わな に陥ることは断固防がねばならない」とも語り、「寝そべり主義」に走っても安定的な社会保障は享受できないと警告した。

 「寝そべり主義」は、激しい受験や就職競争を避け、最低限の生活を送ることを指す言葉として、今年に入り若者の間で共感が広がった。官製メディアだけでなく、習氏も自ら批判に乗り出したところに、共産党の強い危機感がうかがわれる。(中国総局 比嘉清太)

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2449724 0 国際 2021/10/17 17:51:00 2021/10/18 06:55:12 2021/10/18 06:55:12 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211017-OYT1I50039-T-e1634467343626.jpg?type=thumbnail

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