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顧客が購入した商品を買い取って海外で転売し、利益を上乗せして返金するなどとうたい、集めた金をだまし取ったとして、愛知県警は17日、農園経営会社「西山ファーム」(岡山県赤磐市、破産手続き中)幹部で資金管理担当だった伊藤弘敏容疑者(37)ら30歳代の男5人を詐欺容疑で逮捕した。
同社を相手取った民事訴訟の原告らによると、5人は2016年~19年頃、「日本の野菜は海外では1・5倍の値段で売れる。クレジット払いで購入してくれれば転売し、代金に数%上乗せして支払う」などと宣伝。口コミで客を集め、指定した通販サイトで買い物をさせ、金をだまし取った疑いが持たれている。
被害者は愛知県を中心に全国で約1500人、被害総額は約18億円に上るとみられ、県警は19年5月、出資法違反容疑で名古屋市や岡山市にあった同社の事務所などを一斉捜索していた。
県警は海外にいるとみられている同社代表の男(40)についても、事件の首謀者とみて、行方を追っている。