今季限りで現役引退を決断したDeNA中井大介内野手(31)が、横浜市内の球団事務所で引退会見を行った。

プロ14年間で通算505試合で227安打、16本塁打、65打点、打率2割4分3厘。今季は12試合の出場で1安打で、5日に戦力外通告を受け、ユニホームを脱ぐことを決めた。

引退の決断について「ジャイアンツで1度戦力外を経験して、またベイスターズでチャンスをもらって、1年1年悔いが残らないようにトライしてやっていこうと思った。悔しい部分はありましたけど、受け入れる気持ちの方が強かった」と説明した。

最初に伝えたのは妻だった。球団から翌日にスーツで来るように連絡を受けた夜、戦力外通告を受けた際には現役生活に区切りをつけることを告げた。翌日、妻からもらった手紙には「やってほしい気持ちもあるけど、意思を尊重する。これからも応援し続けていく」と書かれ、「胸に染みるものがあった」。

母からは「お疲れさま」とねぎらいの言葉とともに、「ありがとう」と感謝の気持ちも伝えられた。「こちらこそ、ありがとうという気持ちです。そういう言葉をもらって、よかったです」とかみしめた。

ファンに向け「14年間、本当にいろいろなことがあって、ファンの方の期待に応えたことよりも、応えられなかったことの方が多かったかもしれないですけど、声援のおかげで前を向くこともできましたし、声援に支えられた14年間でした」と感謝した。

20日の古巣の巨人戦(横浜)の試合後に、引退セレモニーが行われる。中井のスピーチ、ビジョンでの特別VTR上映、花火などが予定されている。

今後については「はっきり決めてはいないですけど、小さいころから野球をやってきましたので、野球に何か恩返しができればいいと思っています」と話した。