橋幸夫さん23年に歌手引退 声衰えで、芸能活動は継続
歌手の橋幸夫さん(78)が4日、東京都内で記者会見し、80歳となる2023年5月に歌手活動から引退すると発表した。年齢による声の衰えなどが理由で「40代、50代までの歌の馬力と声帯の艶が維持できにくくなると実感した」と話した。今年12月から引退まで全国でラストツアーを行う。歌手以外の芸能活動は継続するという。
橋さんによると、2年ほど前から歌唱時に声が割れるなどしたため受診したところ、声帯の筋肉の老化を指摘された。新型コロナウイルス禍で歌う機会が減ったことも影響したという。ファンへの思いを問われると「本当に申し訳ない」と話し、「(引退まで)精いっぱい歌うだけ歌います」と力を込めた。
橋さんは高校1年でレコード会社のオーディションに合格。1960年のデビュー曲「潮来笠」が大ヒットし、日本レコード大賞新人賞を受賞。62年の俳優の吉永小百合さんとのデュエット曲「いつでも夢を」、66年の「霧氷」で日本レコード大賞を受賞した。
舟木一夫さん、西郷輝彦さんと共に「御三家」と呼ばれ、爆発的な人気を得た。〔共同〕