太平洋側で高波、暴風恐れ 大型の台風16号が北上
大型で非常に強い台風16号は27日、沖ノ鳥島近海を北上した。今後、次第に進路を北東に変え、日本の南から東へ進む見込み。東海や関東に近づき、10月1日ごろは伊豆諸島にかなり接近する恐れがある。気象庁は、高波や暴風に警戒を呼び掛けている。
同庁によると、台風16号は27日朝、勢力が「猛烈」から「非常に強い」に弱まったが、再び強まる予想。正午には「大型」に変わった。
各地で大しけになるとみられ、28日に予想される波の高さは沖縄で6メートル、29日は沖縄、奄美、小笠原諸島で6~8メートル。1日ごろにかけては西日本から北日本の太平洋側で大しけとなり、伊豆諸島を中心に大荒れとなる可能性がある。
30日から東日本の太平洋側を中心に風が強まり、伊豆諸島では暴風となる見通し。台風の進路によっては、伊豆諸島以外でも暴風となる恐れがある。
台風16号は27日正午現在、沖ノ鳥島近海をゆっくりと北へ進んだ。中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心から半径150キロ以内が風速25メートル以上の暴風域。〔共同〕