今秋ドラフト候補で最速153キロ右腕の京産大・北山亘基投手(4年=京都成章)が乱調を猛省した。1回、先頭を遊撃前のゴロに仕留めたが失策が出た。その直後に四球を与えるなど満塁のピンチを招くと2連続タイムリーを浴びて4点を失った。

「全力でやってきたなか、ギリギリのところで我慢していた。持ちこたえていたモノが、そこで糸が切れた。崩れてしまった。(四球も)集中しきれなかった」

今秋の登板時は失策が頻発し、必死に耐えるケースが多かった。

この日は最速148キロで8回6失点だった。勝村法彦監督(64)にも厳しく指摘された。「『しっかり切り替えて2回以降、自分の投球をしていけ』と。全力でやってきた結果。初回の4失点を自分のなかで吐き出して、次の回以降は切り替えて、2回以降は投げられました」と北山。主将で勝利を強く願えばこそ、心も乱れたが、持ち直した。

客席では日本ハム吉村GMが視察するなど、5球団9人が視察した。巨人水野スカウト部参与は「2回以降、立ち直って、自分の投球をできていた。強い球を投げている」と評価した。

10月11日のドラフト会議が迫るなか、北山はリーグ最下位に沈むチームへの思いを口にする。「優勝はなくなってしまった。もう1回、気を引き締めてやりたい」と気合を込めた。