新体操日本代表「フェアリージャパンPOLA」の横田葵子(24=クラシエホールディングス)と熨斗谷さくら(23=日女体大学院)が現役引退を発表した。24日に日本体操協会を通じて決断を伝えた。

東京五輪代表を目指したが、直前のケガで本番の舞台に立つことはなかった横田。「約8年間、新体操日本代表として活動させて頂きました。最終的に、東京オリンピックに出場する事ができず、悔しい気持ちもあります。ですが私は東京オリンピックまでどんな事があっても、最後まで自分らしく元気に明るくやり切ると決めていました。だからこそメンバーから外れて、なかなか気持ちの面で整理ができない自分がいましたが、最後までチームのために明るく練習して、みんなを送り出したいという気持ちでやりました」とコメントを寄せた。今後については「これから私は新体操から離れ、所属させて頂いている会社で働くことになります。新たな世界に入るので、初めてのことだらけで大変な事もあると思いますが、『自分らしく・明るく・元気に』を大切にしていきたいです」と第2の人生を歩む。

熨斗谷はメダル候補の団体メンバーに1人として臨んだ東京五輪では8位。「選手生活を経て、私もその道を作る人になりたいと考え、今後は指導者として活動していきたいと思います。そのために現在、大学院にてジュニアの指導法などを中心に、研究を始めております。不器用ながら、選手として歩んで参りました。これからも同じように遠回りすることがあるかもしれません。それでも、自分の目標に向かって歩み続けたいと思います」とコメント。今後は指導者への道へ進む。