女性殺害のハンマー、血痕目立たず…容疑者が拭き取った可能性

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 佐賀県鳥栖市の民家敷地で高齢女性を殺害したとして、長崎大薬学部4年、山口 鴻志こうし 容疑者(25)が殺人容疑で逮捕された事件で、凶器として使用されたハンマーに、目立った血痕が付いていなかったことが捜査関係者への取材でわかった。発覚を免れようとした可能性がある。佐賀県警は山口容疑者が拭き取るなどしたとみて調べている。21日で逮捕から1週間となり、動機や事件後の足取りなどの解明を進めている。

山口鴻志容疑者
山口鴻志容疑者

 山口容疑者は10日昼過ぎ、鳥栖市酒井東町の民家の敷地で除草作業をしていた大塚千種さん(79)の頭部を、ハンマーで複数回殴って殺害した疑いがある。13日に大分県警大分中央署に「女性の頭部をハンマーで殴った」などとして自首し、佐賀県警が14日に逮捕した。

 同県警によると、ハンマーは金属部分の幅が約12センチ、木製の柄が約40センチ。自首した際に持っていたリュックサックの中にあり、付着物のDNA型が被害女性のものと一致していた。

「真面目な子だった」

 「おっとりしていて優しく、正義感が強かった」。山口容疑者が通っていた沖縄県の高校の同級生は振り返る。医師を目指し、医学部を志望してひたすら勉強しており、ピアノが上手だったという。高校卒業後に通った予備校の関係者は「問題のない真面目な子だった。事件について、講師も事務職員もみな驚いている」と話している。

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2382328 0 社会 2021/09/21 05:00:00 2021/09/21 05:00:00 2021/09/21 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210921-OYT1I50028-T.jpg?type=thumbnail

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