元K-1王者の小比類巻貴之氏(43)が、19日に行われたRIZIN30大会でデビュー12連勝を飾った人気キックボクサーぱんちゃん璃奈(27=STRUGGLE)の強さを語った。

20日、日刊スポーツの取材に応じた小比類巻氏は「強い前蹴りや、細かい技もあって接近戦に強い。スパーリング慣れもしている。あの階級(46・5キロ)で身長も高いし、なんといっても気持ちが強い」と評価した。

19日の大会で、ぱんちゃんは百花と対戦し3-0で判定勝ち。KOできずに納得いかない表情を見せていたが、小比類巻氏は「百花選手が研究していたし、打たれ強かった。中に入ると彼女のリズムになってしまう。距離を取るとパンチで倒すのが難しかったのでは」。無敗の女王ながら、まだまだ伸びしろはあると考える。「相手に効くローキックではなかった。ダメージを負わせるような攻撃をしていかないと。(相手が)近づきたくないと思わせる技術も必要」と語った。

女子選手も指導したことがあるという小比類巻氏。女子の戦いの魅力を「男子に負けない我慢強さや気持ち」と話す。練習を見ていて「負けん気が違う。こっちが怖くなるくらい」と感じることもあるという。ぱんちゃんも大会前には「パワー、スピードは男子の方があるが、女子には負けられないという気持ちがある」と語っていた。

小比類巻氏はさらに「華があって、メンタルも強い。リングが似合っている」と付け加え、女王の今後に期待した。【松熊洋介】