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【ニューヨーク=寺口亮一】米ニューヨーク市で13日、公立学校の新年度がスタートしたのに合わせ、対面による授業が全面的に再開された。新型コロナウイルスの拡大で学校が閉鎖された昨年3月以来、多くの児童や生徒が学校に戻った。
米メディアによると、ニューヨーク市では国内最多の約100万人が公立学校に通う。ビル・デブラシオ市長は記者会見で「何と素晴らしい日だ。復興の日だ」と喜びを語った。
校内ではマスク着用が義務づけられ、教職員は今月27日までに少なくとも1回のワクチン接種が必要となる。夏休み以前は、オンラインと対面を組み合わせるなどして授業を行ってきたが、再開後は原則としてオンラインの選択肢はなくなる。
ただ、現在12歳未満の子どもはワクチンを接種できないなど、感染への不安も依然として根強い。同市は、小学校で陽性者が出た場合、10日間の学級閉鎖とし、その間はオンラインで授業を行うなどの対応を想定している。
一方、市内では13日、屋内の飲食店や娯楽施設などの従業員や客を対象に、ワクチン接種の証明書の提示も義務化された。接種を促すため、8月中旬から試行していた。現在、市内の成人の79・4%が少なくとも1回の接種を受けている。