古代ローマの水道で使われていた「バルブ」はどのようなものだったのか?

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液体や気体など流体が通る配管で、流体の方向や圧力、流量の制御を行う装置のことを「バルブ(弁)」と呼びます。高度な水道システムが構築されていた古代ローマで使われていた「バルブ」について、古代文明における水資源管理やインフラ設計の研究を行う「Wright Paleohydrological Institute(ライト古代治水工学研究所)」でディレクターを務める、ウェイン・ローレンツ氏が解説しています。

このプラグは両側面に穴が開けられており、バルブ中央の円筒形のチャンバーにプラグをしっかり挿入すると、ちょうど水道管とプラグの穴が平行になるように設計されています。プラグの穴が水道管の向きと一直線になっていれば、水がそのままプラグの内部を通り抜けることができますが、プラグをチャンバー内で半回転させると穴が水道管と垂直になってふさがれるため、水の流れを遮断することが可能。また、プラグの回転を調整することで、流量を細かく変化させることもできます。

また、バルブの下部にある小さな穴に棒を打ち込むことでバルブ本体とプラグが固定され、圧力の変化などでプラグが勝手に回転したり、バルブから飛び出したりするのを防ぐことができたとのこと。ローレンツ氏は、この古代ローマで使われていたバルブとほぼ同じ仕組みのバルブを現代の金物店で購入できると述べています。 ローレンツ氏は、古代ローマにおいては水道管とバルブのサイズが標準化されていたと指摘。ローマ人によって製造された水道管とバルブは相対的な寸法がほぼ同じであり、帝国全体で規格が標準化されていたことがわかっています。 さらに、古代ローマで作られたバルブはそれぞれがほぼ同じ材料組成になっているそうで、銅73%、鉛18%、スズ9%という割合でほぼ一貫しているとのこと。これは、ローマ人が水道管のバルブを製造する上で標準的な合金の規格を設け、高い精度の品質管理が行われていたことを示しています。

 

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