モニュメント設置は震災１０年を前に、受け入れ側の同市が中心となって企画。高さ約２メートルの白御影石に、ここで避難生活を送った書家の渡部翠峰（すいほう）さん（７８）が揮毫（きごう）した「希望」の文字が刻まれた。旧校舎の正門側に設置され、同町がある北東方向を向いている。同市に暮らす関根茂子さん（７０）は津波で親戚３人を失い、約２年半、旧校舎で生活した。震災の月命日には欠かさず戻ってきて手を合わせ、町の復興を祈ってきた。「ここは震災と原発事故のショックで精神的にも弱っていた私が、前を向いて生きるきっかけになった場所。多くの市民に支えられたことに感謝している」と涙ながらに話した。
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