【ワシントン=中村亮、北京=羽田野主】バイデン米大統領はオンライン形式で開かれた27日の東アジア首脳会議で、中国の南シナ海進出などを念頭に「国際秩序への脅威に対する懸念」を表明した。これに対し、中国の李克強(リー・クォーチャン)首相は「南シナ海は全体的に安定を維持している」と反論し、応酬となった。
ロイター通信によると、バイデン氏は台湾問題に「極めて強固に」関与すると強調し、「地域の平和と安定を脅かす中国の高圧的な行動を深く懸念している」と中国を批判した。東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の首脳を前に「インド太平洋に永続的に関わる」とも強調し、同盟国と共に民主主義や公海航行の自由を支持すると訴えた。 一方、李氏は「中国とASEANの共同の努力によって、南シナ海で航行の自由に問題が生じたことはない」と主張。南シナ海での紛争防止を目的としたASEANとの行動規範(COC)の策定作業が進んでいると説明し、米国の介入は不要だと訴えた。 ほかの参加国からは米中が対立を和らげるよう求める声があがった。シンガポールのリー・シェンロン首相は「ASEAN各国は米中のどちらか一方につくことは望んでいない」と述べたうえで、米中が気候変動問題など共通の利益を持つ分野で「暫定協定」を結ぶべきだと指摘した。
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