【東京五輪】 ボクシングの入江、日本女子で初の金 レスリングの屋比久は銅

Sena Irie of Japan reacts after winning gold during the Women's Feather Final Bout Boxing events of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Ryogoku Kokugikan Arena in Tokyo, Japan, 03 August 2021.21.

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画像説明, 入江聖奈

東京オリンピックは3日、ボクシング女子フェザー級の決勝があり、入江聖奈(20)がネスティー・ペテシオ(フィリピン)に判定勝ちして金メダルを獲得した。日本の女子がボクシングで優勝したのは初めて。一方、レスリングでは男子グレコローマンスタイル77キロ級で、屋比久翔平が銅メダルを勝ち取った。

国技館で7月24日から開かれてきた女子フェザー級で、入江は3試合を勝ち進み、31日の準決勝はイギリスのカリス・アーティングストールと対戦。判定3-2で勝って、この日の決勝に進んでいた。

入江は第1ラウンドから積極的に攻めた。左ストレートを決めるなどし、ジャッジ5人全員が入江を優勢と判定した。

第2ラウンドはペテシオが力強いパンチを連発。いくつかが入江の顔面をとらえた。ジャッジ4人がペテシオ優勢とした。

勝負は最終第3ラウンドへ。ペテシオに疲れが見え出した一方、入江は細かいステップを踏み続けた。ストレートとアッパーの鋭さも落ちなかった。

このラウンドは入江が取り、合計5-0の判定で入江が勝利した。

Sena Irie of Japan, (L), in action against Nesthy Petecio of Philippines, (R), during the Women's Feather Final Bout Boxing events of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Ryogoku Kokugikan Arena in Tokyo, Japan, 03 August 2021.

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画像説明, 入江(青)は最終ラウンドまで、切れのいいパンチをペテシオに繰り出し続けた

「金メダルを何回も見たい」

入江は表彰式後のインタビューで、勝った瞬間の気持ちについて聞かれ、「何も覚えてなくて、気がついたら着替えていた」と話した。

現在の心境は、「夢みたいで、今も夢の中のような気がする」、「(世界王者に)実際になってみると実感がわかなくて、金メダルを何回も見たいと思う」と表現。

最終ラウンドについては、「無我夢中で覚えていないが、13年間を出せるように頑張った」と振り返った。

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屋比久は逆転で3位に

幕張メッセであったレスリングは、男子グレコローマンスタイル77キロ級の3位決定戦に屋比久が臨んだ。

屋比久は前日、1回戦を勝利したが、2回戦でタマシュ・レーリンツ(ハンガリー)に敗れ、銅メダルをかけた戦いに回った。

Shohei Yabiku of Japan (L) in action against Mohammadali Geraei of Iran (R) in the Men's Greco-Roman 77kg bronze medal match of the Wrestling events of the Tokyo 2020 Olympic Games at the Makuhari Messe convention centre in Chiba, Japan, 03 August 2021

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画像説明, 屋比久(赤)はゲラエイを相手に投げ技を決めた

3位決定戦は、モハンマダリ・ゲラエイ(イラン)が第1ピリオドを3-0でリード。しかし屋比久は第2ピリオド、腹ばいになった相手を持ち上げ、投げ技を決めて逆転。さらに、飛びかかってくる相手を返し技で倒して13-3とし、テクニカルフォール勝ちを収めた。

屋比久は試合後のインタビューで、「2回戦で負けてチャンスが転がって来て、悔しさをばねに銅メダルを取ってやるという気持ちでいたので、取れてよかった」と話した。

同種目の優勝はレーリンツ、準優勝はアクジョル・マフムドフ(キルギス)だった。

この日はまた、女子フリースタイル68キロ級の3位決定戦に土性沙羅が臨んだが、アラ・チェルカソワ(ウクライナ)に敗れた。金メダルはタミラマリアナ・ストックメンサ(アメリカ)、銀はブッレシング・オボルドゥドゥ(ナイジェリア)が獲得した。

順位