東海大菅生が17年以来4年ぶり4度目の夏の甲子園出場を決めた。

若林弘泰監督(55)は「決勝は何回やっても慣れるものじゃないですね。何年か前、5対0で勝っていたのに逆転された。何点あっても安心できないです」と打ち明けた。3-3の4回、千田光一郎外野手(3年)が左越えへ勝ち越し3ラン。その後も得点を加え、5点リードで9回を迎えたが、正直な心境だった。

先発の本田峻也投手(3年)は自らの暴投や死球から3回までに3点を失った。それでも、味方が追い付いた後の4回から6回は0を重ねた。若林監督は「本来の力の5割から6割も出していない。甲子園では、いい投球に期待したい」。

甲子園が中止となった昨夏は、東東京で優勝し、東西東京決戦でも勝利。東京一となったが、その先がなかった。「今、大学1年生の子たちが、いいものを残してくれました。(今春)センバツには出ましたが、準々決勝で中京大中京さんに対応できず、悔しい思いをしました。甲子園の忘れ物を取りに行こうと話していた。勝ててうれしいというより、ホッとしました」と話した。

◆東海大菅生 1983年(昭58)創立の私立校。生徒数1231人(女子419人)。野球部も同年創部。部員数103人。甲子園は春4度、夏は4度目。主なOBは巨人高橋優貴、オリックス勝俣翔貴ら。所在地は、あきる野市菅生1817。峰岸英仁校長。