外食大手 宅配や持ち帰りサービス強化 “巣ごもり需要”に活路

新型コロナウイルスの感染状況が急速に悪化する中、外食大手の間では、宅配や持ち帰りの販売が伸びていて、こうしたサービスを強化する動きも出ています。

ファミリーレストラン最大手の「すかいらーくホールディングス」では、宅配の1日当たりの売り上げが、7月下旬の4連休は、その前の土日より平均で21%増えました。

感染の再拡大に加え、東京オリンピックの競技が行われた時期と重なり、外出を避ける動きが広がったためとみていて、強まる巣ごもり需要をあてこんで、会社では7月、新たに、宅配と持ち帰りの専門店を都内にオープンしました。

今後、宅配エリアを1都3県全域に拡大することも検討していて、広報担当の佐藤正悟さんは「感染拡大が深刻になる中、自宅で食事を楽しむ需要が増えている。宅配向けのメニューの拡充などを進めたい」と話していました。

また、「吉野家」は、7月下旬から持ち帰りのまとめ買いを対象に割り引くサービスを導入したところ、販売数量に占める持ち帰り比率が、4連休は5ポイントほど上昇して5割を超えました。

このほか「ロイヤルホスト」が宅配と持ち帰りで7月の連休前の日曜日よりおよそ30%、「すき家」が宅配で7月の連休前の土曜日よりおよそ10%、それぞれ4連休の平均売り上げが増えていて、感染収束の見通しが立たない中、宅配や持ち帰りのサービスを強化する動きが今後も広がりそうです。