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日本武道館、殿堂誕生は敗北とともに

点描 1964→2021

(更新)
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富士山の裾野に着想を得た流麗な大屋根に、法隆寺夢殿を思わせる八角形の構造。1964年東京五輪の開幕約1カ月前に完成した日本武道館(東京・千代田)の歴史は「敗北」とともに始まった。

柔道が正式競技に認められた64年大会は、柔道界に全4階級制覇の使命が重くのしかかっていた。軽量級、中量級、重量級と順調に制した日本。最後の無差別級決勝で神永昭夫選手がオランダのアントン・ヘーシンク選手(ともに故人)に抑え込み一本で敗れた。

静寂に包まれた武道の聖地、喜びのあまり土足で畳に駆け上がろうとする自国の関係者を制した勝者――。最強を懸けた戦いの末に描かれた残酷な絵図は、異国の柔道家が柔(やわら)の精神を示したとされる〝美談〟とともに、後世まで語り継がれることになる。

国内柔道関係者の無念とは別に、日本発祥の武道はその後、世界で着実に広がっていった。72年ミュンヘン大会以降、正式競技としての採用が続き、92年バルセロナ大会では女子も正式種目の仲間入りを果たした。

こけら落としから半世紀余り。創建の目的を「武道の普及を通じた青少年の健全育成」とする武道館は時代とともに、その表情を豊かにした。一つが国内のミュージシャンが目指す最高峰のステージとしての顔だ。

66年のビートルズ来日公演を皮切りに、レッド・ツェッペリンやイーグルスら世界的アーティストが続々とステージに立ち、80年10月には山口百恵さんが引退コンサートを開いた。

プロの格闘技興行が披露される舞台にもなった。代表するのが、プロボクシング世界ヘビー級王者の故モハメド・アリ選手とプロレスラーのアントニオ猪木選手がリング上で対峙した76年の「格闘技世界一決定戦」。

当時は「世紀の凡戦」などと酷評されたものの、今では米国でボクシングをしのぐほどの人気を誇る総合格闘技の萌芽(ほうが)と再評価されている。

個人戦最終日となった7月30日の男子100キロ超級。原沢久喜選手は準決勝で敗退し、57年前と同じ場所で、あの日の雪辱を果たすことはかなわなかった。

翌31日の混合団体も日本は2位にとどまったが、日本勢のメダル獲得数は金9個を含む計12個に達した。常設の車椅子席を備えるなど装いを変えた殿堂で、次の出番を待つのが新競技に選ばれた空手。伝統に根差したドラマの続編は、5日に始まるもう一つの武道へと引き継がれた。

(中川竹美)

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